傾斜デュアルドローベンチ 株式会社 藤岡工作所

傾斜デュアルドローベンチ 株式会社 藤岡工作所

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ドローベンチ概要

ドローベンチは引抜加工に用いられる金属加工機械です。

本機は引抜加工に用いられる金属加工機械ですので、まず引抜(抽伸)についてご説明します。機械工学的には、塑性加工の分野にあたり、圧延・押出・引抜・鍛造・プレス加工・転造などの金属加工技術がその代表例といえます。

加工方法・伸線・抽伸・ドローベンチについて

  1. 1.塑性加工

    材料の塑性変形を利用して、目的の形状、性質を与える加工の総称。
    他の加工法に比べて、材料の無駄が少ない、加工能率が良い、材質の改善が出来る等の優れた特徴を持つ加工法であるといえます。

  2. 2.引抜加工

    線、棒・管などの断面を縮小させ、必要であれば、同時に断面形状(丸・六角・四角・その他異形)をも変える加工を引抜と称しています。引抜加工は、熱間圧延や熱間押出などの熱間加工仕上では得られない内外面の仕上、寸法精度及び強度付加等を得るため、冷間引抜が必要となります。管材については、熱間加工材を素材として冷間引抜加工をおこない、製品としています。

  3. 3.伸線と抽伸

    一般的に線材の引抜を伸線、棒・管材の引抜を抽伸と呼んでいます。
    伸線機:引抜力をブロックにより与え、コイル材を生産する機械。
    抽伸機:主に直線状に引抜き、バー材を生産する機械。

  4. 4.ドローベンチ

    ドローベンチが初めて利用されたのは、100年以上前のことであるが、急速に発達をしたのは、1930年代である。本機は、ダイスと呼ばれる先を絞ったテーパー状の穴を持つ金型を収納したダイススタンドと素材供給台及び押込台、引抜台を含むフロントベンチ、押込台より素材を心金棒へ挿入させるための上下台を含むバックベンチ他、製品取出台等で構成されています。素材を上下台からダイスを通し、キャリッジによりチャック、引抜くことで抽伸が完了します。抽伸完了後、製品となった素材は製品取出台へ搬出されます。機械の長さは、12mのバー(製品)が引抜けるものを標準とされています。

ドローベンチ概要図

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